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空箱

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ローマじーちゃん×幼女西

ぺたぺたと素足で歩いているのだろう、軽快な足音が近付いて来て勢い良く扉を押し開ける。
「聞いてやおっちゃん、生理来た!!」
「はぁ?」
息せき切らして駆け込んで来た少女の突然の報告に強大な帝国そのものである男は年甲斐も無く口をあんぐりと大きく開けてぽかんと少女を見詰めた。薄い布一枚を纏った少女の身体つきはまだ幼さが抜けきらない物の確かにそんな年頃かもしれない。
「そんな大口開けてると男前が台無しやで、ほらとっととベッド来てや」
言うなり落ち着き無く男の手を引く少女に導かれるがままにベッドに腰を下ろして改めて首を捻る。
「で、お前に生理が来たのと俺と何の関係があるんだよ?」
「何言うてんねん、ようやっとおっちゃんの子ども産めるようになったやんか」
腰を落ち着けて話を、というのとは違うらしい。膝の上へと乗りあがりいそいそと男を押し倒そうとする少女の言葉にふと思い出す。そう言えば随分前に好奇心旺盛なこの少女に冗談半分、揶揄半分でセックスの偉大さと快楽の深さをとくとくと語った気がする。期待していた恥じらいや嫌悪感を露程にも持たず、夏の草原の色をした瞳をきらきらと輝かせてそんなに凄い物なら今すぐしてみたいと妙なやる気を出されて逆に男を焦らされたものだ。
いかに好色を自負する男とて、片手で捻り潰せそうな程に小さな少女と事に及ぶのは気が引けたし、何より小さな身体では互いに快感を得る事は出来無いだろう。だからせめて大人の女に、つまりは子供が作れる身体になってからとなんとか宥めてその場は事なきを得たのだ。
「な、だから気持ちええこと教えて?」
膝の上に乗ってなお男よりも低い位置にある二つの瞳が曇りない澄んだ輝きを秘めて見上げる様はまだ青さを残しては居るが女として熟れようとしている。ぴたりと胸を合わせるほどに密着して初めて分かる淡い胸の膨らみも、簡単に両手に収まってしまいそうな小さな尻も、芽生え始めた性の香りを自然と纏わりつかせて男を誘おうとしている。
「お前…誘ったからには痛くたって途中で止めてなんかやんねーからな?」
「初めては痛いって、おねーさま方が言うてたもん、でも段々気持ち良くなるって」
だから、と強請るように首を傾けて男を伺う少女が本当にわかってて言っているのかはわからないが此処まで「女」に誘われて断る等、野暮もいい所だ。ふ、と男は吐息で笑うと片腕一本で少女を抱き上げると優しくシーツの上へと押し倒した。
「ガキが出来るまで止めてやらねーから覚悟しろよ?」








「おっちゃんの嘘吐き、アホ、痛くて死んでまうわ、動かれへんもう」
男としては今まで無いくらいに気を使い優しくしてやったつもりだったがやはりこの小さな身体では余り意味を為さなかったらしい。所々赤く染まったシーツに包まりぶつぶつと恨み言を連ねる少女の対応に困り男は溜息を吐いた。
だが悪いのは自分ばかりでは無いと男は思う。まだ何も知らない硬い身体は、言い換えてしまえば今日初めて男に征服された。誰にも手をつけられていないまっさらな身体に男を植え付けるという優越感。最初は子供がじゃれ合うようなくすぐったげな笑い声を上げるだけだったのが何時しか潜めた甘い吐息へと変わり、不安と期待の入り混じる眼差しが蕩けて男を見詰めるように育て上げる快感。熟れきった女とは違う初々しい姿が思わず男を滾らせた。
「なんかまだ股ン間に挟まっとるみたいや…ぅー…」
恨みがましく唸る少女に始める前までの勢いは無い。そっと背後から男がシーツごと抱き締めるとぴくりと細い肩が揺れた。
「最初は痛いって知ってたんだろーが。ちゃんと俺だって忠告してやったぞ」
「けどその後気持ち良くならんかった」
「気持ち良くなるのはこの後だっつの」
シーツの合間を掻い潜り素肌へと掌を滑らせ淡い胸の膨らみの先にぷくりと膨れた乳輪ごと指先で摘んで転がすとひぅ、と息を呑む音が小さく響いた。覚えたての快感に身体が強張る隙に赤と白に塗れた下肢へも手を伸ばし、傷ついた入り口を避けてまだ固さを残す突起を爪先で引っ掻く。
「っひゃ…ッあ、…ッゃ、其処は、…ッ」
「ほら、こっちは気持ちいーんだろ?一度破れちまえばこっちだってその内よくなって来るさ」
互いの体液の滑りを借りて一度だけ入り口を撫で、それからまた突起を捏ね回されて震える耳元に囁くと少女の身体がびくびくと戦慄いて甘い声を上げる。初めてとは思え無い程に飲み込みの良い身体に男の唇がゆっくりと弧を描いた。これから当分、少女を手放せそうにない。

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