※カリ←ジャミで兄←レオ前提のセフレなレオジャミ多分現パロ
「んだその恰好」
「結婚式帰りなだけですが?」
「例の?」
「例の」
「先に言ってくれりゃあ、」
「慰めが欲しいんじゃないんですよ」
「じゃあなんだよ」
「手酷く犯されたい」
「そういうのは他を当たれ」
「アンタドМだもんな」
「わかってるなら、」
「でもアンタに酷くされたい」
そう言って濁った黒い瞳でひたりと見上げるジャミルの姿は、正直、レオナを昂らせるには十分だった。
安いモーテルのくすんだ背景の中、Tシャツとジーンズだけのラフなレオナの前に、多少の乱れはあるものの明らかに上等な生地だとわかるフォーマルスーツを着たジャミル。あまりにも場違いな恰好で、常と変わらぬようにつんと澄ました顔は、ほんの少し赤みを帯びて湿っていた。
「何も、そういうのが不得手なやつのとこに来る事ないだろ」
「だって、他に思いつかなかったんです」
「だからって俺の所じゃなくたっていいだろ」
「貴方以外に俺の痛みで傷ついてくれる人がいると思います?」
「巻き込むんじゃねえよ一人で泣いてろ」
「でもあなた、痛いの好きでしょう?」
そう言って、星の無い夜空のように虚ろな瞳が笑う。否定する言葉を持たないレオナはただ舌打ちすることしか出来なかった。
カリムが結婚した日
[1回]
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