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空箱

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魅惑の香

月に一度の交流試合を終えて自室に戻れば優雅にレオナのベッドを占拠して寛ぐジャミルの姿。
「お帰りなさい、今日はどうでした?」
「勝ったに決まってんだろ」
荷物を床に放り、疲れた身体をベッドに投げ出せばレオナの体重を受け止めたジャミルがぐえ、と鳴いた。レオナ自身も多少何処の骨が食い込んでそれなりの痛みはあったが疲労感には逆らえない。ジャミルを下に敷いたまま居心地の良い場所を求めてもぞりもぞりとシーツの上を泳げば自然にジャミルの頬に頬を摺り寄せるような体制に落ち着いた。そっと背中に腕が回されるのを感じながら深く呼吸をすれば控え目な石鹸の香りと共にジャミルの匂いに包まれる。
「汗臭い……」
「嫌なら退けよ」
「嫌とは言って無いでしょう」
ぎゅうと腕に力が込められ、首元に顔を埋めたジャミルも深い呼吸をしていた。それから臭い、ともう一度溢しながらも楽しそうにすんすんとレオナの匂いを嗅いでは笑う。
こちらは朝っぱらからわざわざ対戦相手の学校まで出向き、何度か試合をし、それから今日の反省点やら次回へ向けての課題の洗い出し等眠くなるようなミーティングまで済ませてやっと帰って来たのだ。当然、汗もかいたし1日分の汚れが纏わりついている。健康な男なら臭って当然だろう。
「……不味っ……」
ぬるりと首筋が舐められては勝手な感想を溢すジャミルの好きにさせたまま瞼を下ろす。構ってやるにしても、一度身体を休めたかった。
ひやりと下腹部が冷える感覚に目を覚ます。まだ外から差し込む夕焼けは帰ってきた時からさほど変わらない位置にあった。恐らくは、五分から十分しか経っていない。それでも少しすっきりした意識で見下ろせば、いつの間にか仰向けになっていたレオナの足の間に陣取ったジャミルがレオナのジャージを引きずり下ろしている所だった。蒸れてぺたりと肌に陰毛を張り付かせた股間が露わになるのを見ては、うわあ、と一人で楽しそうに笑っている。
何をするのかとそのまま眺めていれば、近付いた顔が股間に埋まる。くさっ!と言いながらくふくふと笑う吐息が敏感な場所にくすぐったい。
「……臭いっつーわりには好きだよな」
顔面を擦り付けるせいで毛先が鼻に触れたのだろう、へくしっ、とくしゃみをしてから漸くレオナが起きた事に気付いたジャミルがにんまりと笑う。
「嫌いじゃ無いですよ。毎日は嫌ですけど」
そう言いながら萎えた物の根元へと口付けを落とすジャミルは何がそんなに楽しいのかレオナには良くわからないが、楽しそうにしているのならまあ良いか、と諦める。害があるのなら阻止するが、こういう時のジャミルは放って置いた方が被害が少ない。
「臭いんですけど、先輩も生身の生き物なんだなあって」
「テメェは俺を何だと思ってたんだよ」
「同じ人間だって、わかってるつもりなんですけどね」
まるでこれから調理する食材のようにレオナのモノを手に取ってはぷらぷらと揺らす。ついでとばかりに再び蒸れた裏筋へと顔を寄せては匂いを嗅ぎ、くさっ!とわかりきってるであろうことを溢してジャミルが笑う。レオナが寝ている間に勝手に股間だけ露出させられ、大事な場所を玩具にされていても何だかんだと許しているのは何故なのだろうかと疑問に思いながらも止めようとは思わなかった。それよりも。
「どうせなら確り味見してけよ。得意だろ」
「先輩こそ俺のこと何だと思ってるんですか。絶対不味いから嫌です」
「どうせその気で来たんだろうが。俺は疲れてるからヤりたきゃテメェでその気にさせろ」
「洗ってないちんこ舐めさせる気ですか」
「好きだろ」
「嫌いじゃないです」
「変態……」
「失礼な」
「寝てる人間のちんぽの匂い嗅いでにこにこしてるヤツが何言ってやがる」
「臭いのに何故か嗅いでしまう匂いってあるじゃないですか。それです」
「よそ様の大事なモンで楽しむんじゃねえよ」
「どうせならもうちょっと寝ててくださいよ。起きるの早すぎです」
「勝手に人のちんぽ握るやつがいておちおち寝てられるか」
「はいはいまだねんねの時間ですよ、良い子におねんねしましょうね」
「……お前な……」
まるで赤子をあやすかのようにレオナの性器に口付け頬擦りする姿に思わず吹き出してしまった。本当に何がそんなに気に入ったのかわからないが必死過ぎる。
「後でお前が上乗って腰振れよ」
「その前に全身ぴっかぴかに洗った上でちんこ舐めてあげるサービスもつけますよ、得意なので」
商談成立した所で再びレオナの股間に顔を埋めてはすんすんと匂いを堪能し始めるジャミルの頭を暇潰しに撫でながらくぁ、と欠伸を一つ溢す。もう眠れる気はしなかったが、ジャミルが楽しそうならまあ、良いか。

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