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空箱

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菩提樹

凍えるような寒さにレオナは目を覚ました。浮腫んで重い瞼は中々巧く開いてくれず、ぼんやりと見えたのは薄汚れた建物の壁面と、細長く切り取られた夜空。それは寒い筈だとベッドにしていたゴミ袋から身体を起こせばぐるりと視界が回り、急激に込み上げた吐き気に抗えずにえずく。
「ぅ、……ッおえ、……」
胃から逆流した熱い物を地面へと吐き出せばそれは白く濁り、泡立っていた。せっかくたくさんもらったのに、後から後から込み上げては地面を汚すそれを勿体ないと思うが、とてもじゃないが何かしようという気にはなれなかった。
身体のあちこちが痛くてだるい。喉に胃酸と精液の混ざった物が絡みついて荒れているし、頭の中がぐちゃぐちゃに掻き混ぜられているかのように気持ち悪かった。胃の中の物を吐きだして少しは楽になったが、それ以上動けずに再びゴミの山に突っ伏す。目に映る自分の足先は、片方しか靴を履いていなかった。けれどそれ以外はそれなりに服を纏っていて、そこまでしてくれたのなら持って帰ってくれれば良かったのにとぼんやり思う。身体しか差し出せる物は無いが、一晩の宿代くらい喜んでいくらでも払うと言うのに。
今日は確か、行きつけのクラブで以前にも寝た事のある男に声をかけられ、二つ返事でついていった。最初はトイレに二人でもつれ込み臭い個室の中で存分に抱かれていた気がするが、見知らぬベッドの上でたくさんの知らない男達に囲まれていたような記憶もある。酷く記憶が曖昧だった。代わる代わる犯され、乾く間も無く精液を浴びて、それでもなお足りないと乱雑に手足を掴んでは物のように扱われ、レオナが悲鳴をあげても止める事無く犯されて、あまりの気持ち良さと多幸感に泣き喚いたような覚えはある。あの異常なまでの絶頂は、何か変な物でも飲まされていたのかもしれない。きっと今の気持ち悪さはその後遺症なのだろう。けれどその時は気持ち良くて、満たされていて、幸せで、これだけ愛してもらえたのだから帰らなきゃと思ったのだ。そう、ラギーの所に帰ろうと思ったのだ。思い出して腕に引っかかっていた鞄を開けるとスマホを取り出し、光る画面に再び込み上げる吐き気を堪えながらメッセージを送る。気付いてくれたら、ラギーの所。もしも気付いてくれなかったら次はどの男の家に帰ろうかと思案している間にも返信は帰って来た。所在を訪ねる短いメッセージに現在地のマーカーを付けた地図を送り付けて瞼を伏せる。此処で凍死するような事態にはならなくて、良かった。
ラギーと出会ったのは二人がまだほんの子供の頃だった。小さくて可愛い、近所に住んでいた男の子。おねえちゃんと舌っ足らずにレオナを呼び懐く姿が可愛くて、よく一緒に遊んであげていた。あの頃はレオナの胸程の高さも無い小さな身体でレオナへの好意を露わにいつも周りをうろちょろしていたのに、溜息一つでレオナの呼び出しに応じ、車を走らせて迎えに来たラギーはもうすっかり大人の男の顔をしている。
「……つきましたよ」
運転席から回り込んだラギーが後部座席の扉を開けて、覗き込む。両手を伸ばせばいとも簡単にその手を取られて抱き上げられ、軽々とレオナを両腕に抱いたまま確かな足取りで歩きだす。かつて無邪気に纏わりついていた頃の面影を残す顔は、ただ無表情に前を向いていた。
可哀想に、と他人事のように憐れむ。
運動部で鍛えた体と、幼さが残るハニーフェイスはきっと他所でもさぞ女性に人気があるだろうに、幼馴染のレオナを見捨て切れずにこうして無機質なメッセージ一つで夜明け前の非常識な時間にも関わらず呼び出され、世話をし、レオナの歪んだ想いの捌け口になっている。早くこんな壊れかけの女なんか捨てて自分の幸せを掴んでくれれば良いのにと願いながらも、自らラギーの手を拒める程、レオナは強く無かった。
ラギーが住まう単身者向けの安アパート。最初来た時は物置かと思ったくらいに狭いが、今のレオナにとっては一番安らげる場所でもあった。器用にレオナを抱えたまま玄関の扉を開けて中へと入ればそのままバスルームへと運ばれ、空のバスタブの中に下される。外に転がっていた時よりは幾分かマシになったとはいえ、まだ身体はだるいしなんとなく気持ち悪い。もう吐く程ではないが動く気になれず、そのままバスタブの縁に腰かけたラギーが服を脱ぎ始めるのをぼんやり眺める。小さくて華奢だった面影は何処へ行ったのか、露わになる肌は男らしく骨ばった骨格にくっきりと彫りの深い筋肉が纏わりついていた。女のレオナとは比べるまでもなく広い背中。あの人よりは随分と細身ではあるが、それでも男の身体だった。吸い寄せられるように腕を伸ばし、その背へと頬を擦り付けながらゆるりと抱き着く。腹に回した指先にくしゃりと叢が触れていた。その毛並みを撫ぜるように指を下へと滑らせるが、目的の場所に辿り着く前に手首が捕えられてしまう。
「こおら、ダメっスよ」
甘い声で宥め、一糸まとわぬ姿でバスタブの中へと入ってはレオナを背中からそっと抱えて服を脱がせに掛かる癖に、その手つきは酷く機械的だ。手慣れた手付きで上着も、中身も、まるで着せ替え人形のように脱がされてはバスタブの外に服が投げ捨てられてゆく。
「ラギー、」
久々に出した声は醜く掠れていた。所々乾いた体液で張り付いた服を丁寧に剥がす手首を捕らえてすがり付く。
「ラギー、したい」
「しません」
「なぜ?」
「レオナさん、もう今日は一杯楽しんで来たでしょ」
「足りない」
「んな血の気の無い顔で言われても説得力ねーっス」
取りつく島もなく、振り返ろうとしたレオナの腹を軽々と片腕で抱き寄せたラギーが最後の一枚になった下着を脱がせにかかる。ぐっしょりと濡れた布地が剥がされてひやりと秘所が空気に晒されて、つい拒むように膝を摺り寄せた。
「ん、っ、……」
ごぷりと溢れる感触。前も、後ろも、長い時間に渡り何人もの男の物を受け入れていたためか馬鹿になってしまって、せっかく胎を満たしてくれていたものが溢れ出すのを止められない。
「ゃ、だあ……」
「やだじゃないっす」
「空っぽになっちまう……」
「後で補充してあげますから」
「今が良い」
「他人のザーメン臭ぇ穴なんてごめんスよ」
流れてしまうのを止めたくて手で押さえようとするが、ごつごつとした掌がいとも簡単にレオナの手の下に潜り込み、骨ばった指先が一本そっと膣へと差し込まれるとちくちくとした痛みが気持ち良くて思わず背が浮く。
「っひぅ、……ッ」
「うっわ、ぐっちょぐちょ。どんだけの人数相手したらこんなガバガバに出来るんすか」
すぐに二本に増やされた指がとろとろと内側を撫でるように引っ掻くたびに走る痛みが染みるように熱を広げて、ラギーの指に絡みつく粘膜がごぷりと更に白濁を溢れさせては垂れ落ちて行く。
「ら、ぎぃ……ッあ、いやだ、怖い……っ」
「だぁいじょうぶっすよ、綺麗にするだけっスから」
「ぃ、……~~ぅんんん……ッっ」
逃れようとしても、もう一つ口をぱかりと開けたままどろどろと白濁を溢れさせる場所に指が埋められてびりびりと強い痛みが走り、反射的にラギーの手にしがみついて身体が跳ねる。痛い、気持ち良い、怖い、痛い、もっと欲しい。
「ちょっとだけ、我慢してくださいねえ」
前も、後ろも、ラギーの指が二本ずつ埋められているのにその動きは緩慢で、広げられた隙間からどんどん流れ出てしまう。せっかくこんなに満たされたのに、レオナを満たしてくれるものなのに、一滴たりとも残さぬようにとそっと内側を撫でる指先が全部空っぽにしてしまう。せめて、もっと強く、痛みでも快感でも何でもいいからわからなくなるくらいにくれたら良いのに、ラギーの指先はじれったい熱を染み込ませるばかりでレオナの身体になんて何の魅力も感じていないと言っているようで、ただただ悲しかった。ラギーの傍なら眠れるからラギーに助けを求めたのは事実だが、全く求められないのは、怖い。レオナから解放してやりたいと思っているのに、もうレオナに愛想が尽きたのかと、いつ見捨てられてしまうのかと底知れぬ恐怖に目頭が熱くなってぼろりと、涙が溢れる。せっかく満たされて落ち着いていた筈の心がぐちゃぐちゃだった。
「こんなもんスかね。よく頑張りました」
「っふ、……ぅぅ……」
「ほら、ご褒美のちゅーしましょ。好きでしょ、俺のちゅー」
中途半端に引っかかった下着が引き抜かれ、ラギーの足の上で向きを変えて抱え直されてべろりと舌が差し出される。小さな顔の割りに分厚くて、大きな舌。ラギーがあの人と似ているのはこれだけだった。ひく、と嗚咽に震えながらも差し出された舌先にちゅうと吸い付く。そのまま先っぽの方だけを唇で挟み込むと触れ合う舌先が擽られて喉が鳴った。はぷ、と顔を傾けながら差し出された根本の方まで咥え込めばそっと後頭部を引き寄せられ、ぞろりと口内をまさぐられると心地良さに喉が鳴る。
「ぷは……まっず!レオナさんよく口の中こんな味で平然としてられるっスね!」
一度唇を離したラギーが顔を顰めるから、また恐怖が足元にひたりと忍び寄る。レオナにとっては余りにも慣れてしまった、胃液と精液が乾いた味。口に性器をねじ込まれる事はあっても、唇を重ねる事なんて無いに等しいから失念していた。収まりかけた涙が再び溢れる。今日はもう、駄目だった。
「あーあー、なんつー顔してんスか。別に怒ってないっスよ。不味くなくなるまで一杯ちゅーしましょうね」
シシっと笑いながらまた舌が差し出されるから、夢中で唇を寄せる。後頭部と、背中をしっかりと引き寄せるラギーの腕がほんの少しだけ恐怖を和らげてくれた。ぴったりと胸を合わせて、首筋に縋りついて存分にレオナの口内をまさぐる舌を追いかける。目を閉じればあの人によく似た舌が、あの人の幻を連れて来てくれた。
もう二度と取り戻す事の出来ない思い出を引き寄せるように、ラギーの舌を追いかければ追いかける程、何故だか涙が溢れた。
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ラギーが目を覚ますと、すっかり高く上った太陽の光がカーテン越しに明るく輝いていた。時計を確認すれば予想通り正午を目前に控えた時間。荒れたレオナをなんとか宥めすかして寝かしつけられたのが明け方のことだったからまあ、十分に寝られた方だろう。
その、件のお姫様はラギーの身体をベッド代わりに安らかに寝ているようだった。ラギーの肩に頬を押し付けて寝ているためにつむじしか見えないが、穏やかな呼吸が感じられる。服を着せるのも面倒で、お互い裸のままベッドに潜り込んだ為に腹の辺りで押し潰されているレオナの豊かな乳房の感触が心地よい。だがレオナを乗せている為に寝返り一つ打てなかった身体が軋んでいるし、圧迫された腹が生理現象を呼び起こしている。簡単に言えば、トイレに行きたい。
安らかに寝ている所を起こすのは忍びないが、わりと切羽詰まっていた。まずは起こさずにレオナを移動させられないかとそっと細い背に腕を回し、身体を入れ換えようと背を浮かせた所で抱えた身体がぴくりと震え、とろりと眠そうに瞬いたエメラルドがラギーを見上げた。
「……まだ寝てて良いっスよ」
「ん……」
前髪の上から唇を押し付け、そっとレオナをシーツの上に下ろすことには成功するものの、するりと華奢な腕がラギーの首に絡み付いて離れない。
「……何処に行くんだ」
「トイレっスよ。すぐ戻りますから」
「……飲んでやろうか?」
「何処で覚えて来るんスかそういうエグいの」
誉めたわけでも無いのに、んふ、と嬉しそうに笑ったレオナの右手が首から滑り落ちてラギーの股間へと伸びる。
「っわー!いいっスから、普通にトイレでしてきますから!」
「遠慮しなくて良い」
「俺、自分の小便臭い口とちゅーしたくないっス!」
力無くぶら下がる物に絡み付く細い指から逃れようと腰を引きながら叫べば、目の前できゅ、と眉が寄せられて愛らしく唇が尖る。
「ほんとすぐ帰ってくるんで!」
「駄目」
「レオナさあん」
「……ふふ」
再び両腕が首に絡みつき、絶対に離さないとでもいうようにぎゅうと抱き締められる。困った。が、随分と落ち着いたようなので安堵しているところもある。笑えるようになったのなら、良い。
「んもぉー……我儘なお姫様なんスから……」
些細なじゃれ合いも嫌いでは無いがレオナの気が済むまで付き合ってやれる自信は無かった。再びレオナの背中に両腕を差し入れると、よ、と背筋の力を入れて抱え上げる。察しの良い身体がラギーに抱き着き足が背へと絡みつき、上機嫌にラギーの背を撫でてはこめかにへと唇を押し当てていた。その背と尻を抱えてトイレへと向かう。レオナは軽いとは言え、人ひとり抱えていればそれなりにしんどい。この家が狭くて良かったと初めて思った。
「……降ります?それともしがみついてます?」
辿り着いたトイレの扉を開けて一応尋ねるが、答えはぎゅうとしがみつかれただけだった。この分なら両腕を離しても大丈夫だろうと足で便器の位置を確認してから性器を手に狙いを定める。視界はレオナで塞がれてしまっているから勘頼みだが、長年の習慣でそう失敗もしないだろうと腹筋に込めていた力を緩める。
勢いよく鳴る水音と共に、我慢していた物が解放される心地良さに思わず息を吐いていると不意に耳朶に濡れた感触が這い、ちゅうと音を立てて吸い付かれて思わず肩が強張った。
「ぅ、っわ、ちょっと、大人しくしててくださいっス」
「らぎぃ、」
視界が不自由な中で用を足している為に下手に身動きの取れないラギーの耳元で、楽し気な吐息が甘く名前を呼んで思わず肌が粟立つ。それに気を良くした唇が、舌が、たっぷりと唾液を絡めて耳朶をしゃぶるものだからぞわぞわしたものが駆け上がって思わず首を竦める。
「レオナさああん!」
泣きごとめいた悲鳴を上げればじゅる、と唾液を啜る音を一つ残して漸く離れ、そうしてラギーを見つめるレオナの顔が満足気に微笑んでいた。そうして笑っていれば、幾らでも男なんて選り取り見取りだろうにと思わず考えてしまう。あんな、女性を物としか思っていないような男達では無く、レオナの身分に相応しい、金も、権力も、余裕もある大人の男達からだって引く手数多だろうに。決してレオナがそれを望んでいないのも、レオナが唯一望む金も権力も余裕もある大人の男は振り向いてくれないのも知っているけれど。
漸く全てを吐きだし切って一息吐くと、レオナが「私も」と言うので便座を下げてその上に座らせてやる。
「……見てくか?」
ぱかりと膝を開き、誘うように毛の一本も生えていない股の間を二本の指で押し開いて大事な場所を見せつけては笑うレオナに「見ないっス!」と叫んで慌ててトイレから出る。扉を締めれば程なく水音がするのを聞きながら溜息を一つ。
小さい頃から幼馴染の、近所の美人なお姉さん。レオナの世話を焼くのは昔から好きだった。というよりも、レオナが喜んでくれるから尽くすのが好きになったのかもしれない。外では美しく、賢く、そして気が強い完璧な女性として高嶺の花と呼ばれたレオナが、ラギーの前では我儘を言って駄々を捏ね、時には不貞腐れて八つ当たりもされた。勿論、振り回される方はたまったものではない。けれどその根底にあるのが寂しさなのだと気付いてしまってからは余りレオナの我儘を無下にすることも出来なくなってしまっていた。時と共に成長期を迎え、ラギーの方が身長も横幅も大きくなり、レオナが柔らかくてか弱い存在なのだと気付いてしまったら尚更。
代々続く大企業の重役であるレオナの両親はいつも忙しく、レオナは余り構ってもらえずに寂しい想いをしている事を知っていた。
その代わりに歳の離れた兄がレオナを可愛がってくれた事も知っていたし、幼いレオナがただ直向きに家族を慕う気持ちが、成長するにつれ肉欲を伴う愛へと変化していった事も知っていた。
レオナが女になってしまった時期も大体知っているし、その相手がきっとレオナの実の兄だという事だって知っていた。
全部、レオナの口から直接聞いた事は無い。
全部、レオナをずっと傍らで見て居たから、ラギーが気付いただけだ。
ラギーがレオナの口から直接聞いた事実は「兄の子を孕んだ物の、親に堕胎を強要され、兄は逃げるように婚約をした」という物だけだ。
それだって、泣きじゃくるレオナの聴き取り辛く意味の繋がらない感情的な言葉をなんとか繋ぎ合わせて何とかそういう事があったのだろうと予想をつけただけの物だから、何処までが事実で実際にどんな事が起こったのかは知らない。
けど、その時からレオナは壊れてしまった。失った物を埋め合わせるように誰構わず男を誘っては肉欲に溺れる日々を過ごした。優しく大事に扱われるよりも、乱雑に物のように犯される事を好み、腹を精液で満たす事こそが幸せだとでもいうように隙さえあれば男を咥え込んだ。
ずっと、ずっと見て来たのだ。
幼い頃は恋もしたが、これだけ長く傍に居ればラギーの心を占めるのはただ、レオナの幸せを願う気持ちだけだ。
早くこんな命と心を削るような生活を止めて欲しい。悪戯にレオナを傷つける事を好む男よりも、せめてもっと大事にしてくれる男と遊んで欲しい。欲を言えば、ラギーよりももっとずっと完璧にレオナを愛し、慈しんで大事にしてくれる男の傍で笑っていて欲しい。昔の、美しく、賢く、そして男相手でも一歩も引かない憧れのお姉さんに戻って欲しかった。でも、それが叶わない時は――。
トイレを流す水音がして、扉が開く。出て来たレオナはすぐ傍でラギーが待っていた事を見ると満足気に微笑んで首筋に腕を絡みつけてきた。
「ラギー」
「はいっス」
そのまま預けられる体重を抱え上げてベッドまで運ぶ。殆ど倒れるようにベッドにレオナと共に寝転がればラギーの腕の中で楽しそうに笑い声をあげていた。
「ラギー、するぞ」
「駄目っすよ、今日はおちんちん無しっス」
「舐めたい」
「アンタちんぽ舐めたらもっとシたくなるでしょうが」
「ラギーが舐めてイかせてくれるんだろ?」
「――~~舐めるだけっスからね!喉奥まで咥えちゃダメっスよ!」
嬉しそうに笑みを広げたレオナが仰向けに寝転がったラギーの上で向きを変え、はしたなくラギーの頭の上で足を広げて跨り股間へと顔を埋めるのに漏れそうになった溜息を飲み込む。
結局、こうする事でしかレオナを繋ぎ留められないラギーも、レオナに群がる有象無象の男達と何も変わらなかった。

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