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空箱

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兄と弟、それから知らない人

腹の奥底に叩きつけられる熱にふるりと肌が震える。肉体的な快感、というよりも、精神的に満たされて溢れる幸福感を感じながら、覆い被さる兄の頭を掻き抱いて唇を求める。
「ん、……」
求めるままに与えられる口付けは、兄の猛りを伝えるように荒く、激しい。吐き出してなお力を失わない物が腹の中を捏ね、逃れる隙が無いくらいに体重をかけて押し潰されて奥の奥までいっぱいに満たされる。
「ん……ッふぁ、あ……」
気持ち良い。けれど、何処か物足りない。不満な訳では無いが、十年以上も同じ相手と身体を重ねていればかつてのような没入感が失われるのも仕方が無い事なのだろう。いわゆる、マンネリと言うやつだ。
兄も、きっとそれは感じているのだろう。レオナを見下ろす瞳は飢えを露わに煌いているのに、今一歩、このまま惰性のように続きをすることに迷っている。
簡単に刺激を得るというのであれば縛ったり、叩いたり、SMめいたプレイでもすれば良いかと思うが、なんとなく違う気がする。痛いのは嫌いじゃないが、このまましてもこの何とも言えない不燃焼感は拭えないと思う。
何か、別の物。二人きりで完結しない、新しい何か。
例えば、他人の目がある場所、とか。



そうして二人、深夜の街へと繰り出す。出掛けるというのにシャワーを浴びるどころか行為の匂いを纏わりつかせたまま、中に吐き出されたものを零さないようにと柔らかいが無機質な玩具を栓の代わりに押し込まれ、兄の気紛れで振動と停止を繰り返すそれに弄ばれて移動の車の中でも散々鳴かされ冷める間も無い。車を運転する兄は玩具一つにレオナを任せたきりでろくに構ってくれず、耐え切れずに二度ほど道端に車を止めさせたが、いくら強請っても宥めるようにじっとりと汗に濡れた肌を撫で、啄むようなキスをくれるばかりで決定的な物はくれない。それならば蕩け切った胎を揺さぶる玩具に身を委ねようとすればあっさりとスイッチが切られ、もどかしい所で足踏みをさせられる。自分だって余裕ぶった顔で運転するその股間を硬くさせている癖に、レオナに触らせてすらくれない。早く身の内の熱を吐き出したくてたまらないのに、大きく熱い掌に顎の下から耳朶までを撫ぜられ、子供だましのように触れるだけの口付けを頬にこめかみに与えられながら、「我慢出来るね?」とただ微笑まれるだけでぐっと奥歯を噛み締めて大人しく耐えようとしてしまうのだから、我ながらよく調教されている。
こういう時の兄は意地が悪い。
けれど、言う通りにしていれば目が眩む程の快感を齎してくれる事も、知っている。
伊達に長年、血の繋がった兄弟でありながらも体を重ねて来たわけでは無い。
レオナに出来るのは、ただ助手席で身を丸めてもどかしい刺激に切なく鳴く事だけだった。



静まり返った夜の街にぽつりと輝くネオンサイン。レオナ行きつけの、兄も数度は共に来た事のあるナイトクラブ。
もはや駐車場から店に行くだけの距離でも碌に足腰の立たないレオナは半ば兄に引き摺られるようにして歩く。緩やかに中で震える玩具が足を動かす度に小波のような快感を呼び起こしてたまらない。腰を支える兄の手だけがレオナを歩かせていた。それが無ければ今すぐこの場に座り込んで腰を振って気持ち良くなろうとするだろう。深夜の街に人の姿など無い。今すぐ此処で兄をアスファルトの地面に組み敷き、獣のように交わったって構いやしないのでは無いかとすら思う。
引き摺られ、なんとか辿り着いた扉を抜ければ見慣れた門番代わりの店員。レオナと、兄とを見比べた後に下世話な笑みを浮かべていた。何やらそのまま兄と話し込んでいたようだったが、店内の薄暗く、爆音と光に支配された空気に包まれてしまうともう今まで我慢していた物が全て吹き飛んで、早く、欲しかった。こんな、ただ次第に麻痺してしまうような無機質な振動をくれる玩具なんかではなく、兄の熱を感じたかった。入口で足を止める兄をどうにかしたくて、その股間へと手を伸ばす。暗い店内ではわからないだろうと堂々としているが、そこがスラックスのファスナーを押し上げているのは知っている。触れて、しっかりと硬さを帯びているのを確認してからファスナーを下ろそうと、して。
「――ッっひぁ、あ!」
ヴ、と今までずっと静かに細かな振動を伝えていただけの玩具が暴れ出す。レオナの内側の良い場所をもみくちゃに掻き混ぜて、叩きつけられて、ずっと溢れる一歩手前の熱でぐつぐつと煮えていた身体があっさりと上り詰めて膝から力が抜ける。
「――~~っっっっっ!!!!」
上げた筈の声は音にもならなかった。ぎゅうと収縮する身体の全てが玩具の振動で揺す振られているみたいに気持ち良い。崩れ落ちた身体が床に落ちる衝撃は来ず、代わりにふわりと重力に逆らって宙に浮く身体。兄に抱え上げられたのだと気付いたのは目の前に兄の首があったからで、上り詰めてなお動きを止めない玩具に翻弄され降りてこれない身体で兄にしがみつく。
「っふ……――ぅぐ、……ぅ……ッッ」
我慢させられた分とでも言うように、長く、果ての無い快感は、やがて不意に玩具のスイッチが切れた事でようやく終わりを見せ、急激に足りなくなった酸素を取り戻すように大きく肩を上下させながら喘ぐ。
「……頑張ったな」
ゆるりと笑う、兄の声。どこかに腰を下ろした気配を察して顔を上げれば、いつものソファに居た。カウンターからほど近く、こちらからはフロアが程よく見える物の、外からは置かれた観葉植物の影になり見えづらい、ボックス席。散々焦らしておきながら最後まで玩具に投げっぱなしの兄に苛立ちを覚えて首筋へと歯を立てる。
「こら、あまり痕をつけるな。……それともお仕置きが欲しい気分なのか?」
がぶがぶと容赦なく噛み付いてやっていたが、その言葉に渋々動きを止める。そういうのも嫌いでは無いが、今はとりあえず疲労感の方が強い。一度、休みたかった。
兄の膝の上に抱えられていたところから下りると、少し動くだけでもレオナのスラックスの中がぐちゃぬちゃと濡れた音を立てて不快であり、それと同時に羞恥心を擽る。横に並ぶように座り直すとすかさず腰を片腕で抱かれ、顔を寄せられるままに唇を重ねる。触れる兄の吐息が、荒い。そっと指先を兄の胸へと当てればどくどくと早い鼓動を感じる。そこからゆっくりと布越しに筋肉の溝を辿り、滑らせた指先が辿り着く場所。固く布を押し上げる熱を掌で撫でれば口付けの合間に熱い吐息が吹き込まれる。
「兄貴も辛いんじゃないか。……舐めてやろうか」
正直な所、口での奉仕はあまり得意では無い。女相手にならともかく、男のそれを舐めるのは少しばかり抵抗がある。それでも、散々兄に焦らされ弄ばれたせいか何処か被虐的な気分だった。兄が命じるのならば、その不快感を抱き締めて気持ち良くなれる気がする。
「珍しいね。それなら、お願いしようかな」
そう言って目尻に一つキスを受け止め、ずるずるとソファの上に横ばいになって兄の股間へと顔を埋める。布越しに鼻を押し付けるだけでも香る熱の籠った雄の匂い。兄が自らベルトを緩めるのに合わせて布を寛げ、押し退け、外へ引きずり出した熱がぶるりと跳ねてレオナの頬を叩いた。
「っは、良くもこんなガチガチで涼しい顔してやがる」
「職業病だろうな」
「仕事中も勃起してんのかよ」
「お前を思い出すと、つい、ね」
「だらしねぇな」
軽口に笑い、それから先端に吸い付く。体液が滲むそこはしょっぱかった。以前誰かに舐められて気持ちが良かった時の手管を思い出しながら太く反り返った幹に舌の腹でべったりと唾液を塗りつけて行く。浮かぶ血管の溝まで舌先でなぞり、余すところ無く舐め濡らしてやれば熱い溜め息が聞こえ、そっと頭を撫でられる。それから、レオナの背中からスラックスの下へと潜り込む掌。
「ん、……んん……」
狭い布地を掻き分け尻を鷲掴んだ大きな掌が肉を揉む。指先が弛緩した肉に埋まる程に強く、掴まれると込み上げる期待で喉が鳴る。そういう風に、躾けられていた。長い指先が尻から生えた玩具の先をつつくだけで中が捏ねられて粘着質な水音が聞こえてきそうだった。片手で兄のものを支えて舐めしゃぶりながら、片手で自分のベルトを緩め、前を寛げてやれば余裕の出来た掌がさらに奥深くまで潜り込んで玩具の先をつまむ。それと同時に再び玩具が震え始めた。
「んぁ、……ん、んむぅ……」
負けじと兄の物を口に迎え入れるが、口が大きい方だと自負するレオナでも咥えきれない程に、兄の物は大きい。慣れている人のように喉の置くまで咥えてやりたい所だが、不慣れなレオナでは先端だけでも口の中がいっぱいになってじわじわと唾液が滲む。
「っふ、んん、……っふ」
それなのに兄の手は掴んだ玩具をゆっくりと引きずり出して行く。背中側はつるりとしているが、腹側には大きな括れのついた玩具が細やかな振動と共に内側から良い場所を容赦無く抉り、ひくりと、息が詰まる。
「舐めてくれるんだろう?その程度では私はイけないぞ」
揶揄するような声に反論したくとも、口が塞がっていては何も言えない。むせないように、慎重に喉を開いてゆっくりと喉の奥深くまで兄の物を飲み込んで行くと、ぞりぞりと上顎を擦られて気持ち良いような気もするが、息苦しさに涙が滲む。
一度、息を吸おうと逃れようと頭を上げようとするも、突然上から頭を押さえつけられ、半分まで抜けかけていた玩具が一気に奥まで押し込まれた。
「っふ、~~……ぅぐうっっっ」
とにかく歯を立てないようにするだけで精一杯だった。ごり、と強く内側を抉られ身体ががくがくと跳ねるのを止められない。苦しくて、逃れたいのに頭を押さえつける力は一度緩んだかと思えばまたぐっと再び喉の深い場所にまで兄の物を押し込まれる。
「っぐ、……っぉご、っお、んぶ……っ」
それどころか髪を掴まれ、良いように上下に揺さぶられる。苦しさに涙がボロボロと溢れ、鼻まで詰まるものだからどうやったら呼吸が出来るのかすらわからない。そのくせ、尻に埋められた玩具は的確にレオナの弱いところにその振動を押し付けていて、快感に引きつる身体では強く玩具を締め付ける事しか出来なかった。
苦しくて、気持ち良くて、辛くて、満たされて、意識が白く塗り潰される寸前にようやく口の中からずるりと兄の物が抜け落ち、そうして顔にどろりと熱いものが掛けられる。
「ーー……ぁ、……っっ」
顔に兄の精液が掛けられたのだと、気付いた時にはレオナも達していた。射精を伴わず、ただ脳がどろりと溶けて快感に塗り潰されるような、長い長いそれ。ひきつった喉は悲鳴すら上げられず、がくがくと身体が跳ねるままに快感に満たされて、溢れる。



そうして、上り詰めた身体が元の高さまで降りてくれば、残るのは倦怠感と、荒い呼吸、それからもはやどうすれば消えるのかわからない、身体の奥でじくじくと疼くように燃える、熱。吐き出せばすっきりする熱とは違い、何度達しても、腹の中を溢れる程に満たしてもらっても尽きぬ事の無い欲。こうなってしまったらもうレオナにはどうやって鎮めれば良いのかわからない。きっと、抱き潰されて意識を失うように眠る事でしか、この飢えからは逃れられない。レオナ一人では、どうすることも出来ない。
助けを求めるように、兄を見上げる。涙なのか鼻水なのかそれとも兄の精液なのか、ぐちゃぐちゃになったレオナの顔を優しく拭った兄は、それはそれは嬉しそうに笑っていた。
今夜は、きっと長い夜になる。





「あっ、あ、ああっあ、ぁ、あ」
とん、とん、とリズムよく下から突き上げられて制御出来ない声が漏れる。ソファに座った兄の上、まるで幼子を排泄するかのように背中から膝を抱えられて揺さぶられ、すっかり脳が溶けている。
「ぁあ、っあぅ、あ、ああ、っっは、」
口の中は干からびて喉すら痛い気がするのに、口の端から溢れた唾液がだらだらと鎖骨までを濡らしていた。張り付く衣服が動きを阻害して、身動ぎ一つ出来ない。膝までしか下ろされなかったスラックスは今レオナの目の前で両足を繋ぐ枷となって揺さぶられるままに揺れていた。
「っあひ、……ッっぐ、ぅ……ッッ」
ぐ、と強く身体を沈められ、奥の、行きどまりを先で捏ねられるとそれだけで目の前がちかちかと白んだ。縋る場所を求めて後ろ手に探る兄の頭、絡みつく髪をぎゅうと握り締めて身体の中心から広がる快感に、耐える。
「っふ、……ッぅう……」
「レオナ、見てごらん」
身を丸めて耐える事しか出来ないレオナの耳元に欲を滲ませた兄の声が吹きかけられてゾクゾクする。言われた通りに瞼を持ち上げ、濡れて歪んだ視界の中で何を見るべきなのかと、辺りを見渡す。
「ほら、皆見てる。レオナが気持ち良くなってる所を見て、興奮してる」
滲んだ世界でも、確かに観葉植物の影から、それよりもっと遠くのソファから、中にはわざわざレオナ達の居る席の前に足を止めてまでこちらを見て居る視線に、気付く。
「っひ、ぁ――ッッ」
その途端に駆け抜けた物にレオナの身体が引き攣り、仰け反る。見られている、血の繋がった兄とあられもなくまぐわう姿を、知らない人が見て居る。
「っぐ、……っふふ、凄い締め付けだな。気持ち良い?」
後頭部を兄の肩に預けたまま、快感に浸りきった身体が言う事を聞かない。和らぎそうになれば少しだけ身体が持ち上がり、そうして奥深くまで体重を掛けてずぶずぶと沈んで行く熱に悲鳴じみた声を上げる事しか出来なかった。
「でも、そろそろ物足りないんじゃないか?もうすっかり私の形に広がってる」
背凭れに体重を預けた兄に引き摺られるまま身体が少しだけ後ろに傾く。まるで、繋がっている場所を見せつけるかのような姿勢。そうして、兄の指先がめいっぱいまで広げられた場所をなぞる。もう兄を咥え込むだけで精一杯の筈なのに、これ以上もう広がらないのに、ず、と兄の爪先が、薄く引き伸ばされた縁の内側へと、潜り込んだ。
「ッヒ、ぁ、裂ける……ッっ」
「大丈夫だよ、ほら、こんなにもスムーズに入ってく」
「ぁ、あぅ、あ、……っあ、ゃだあ、……」
「ふふ、もう一本くらい、おちんちん食べられるんじゃないかい?」
兄の言う通り、圧迫感は増えても大した痛みも無く、指の一本どころか更にもう一本指が増やされ奥へと潜り込んでも体を支配するのは快感ばかりだった。それどころか太く、骨ばった兄の指の関節が入口を出入りする度に頭が真っ白になってゆく。
「此処には、お前の知り合いがたくさん居るんだろう?私以外に抱かれるお前を見てみたいな」
ぐ、っと内側から二本の指先が、浅い場所にある良い所を強く抉る。奥を捏ね回されながらそんな事をされてはもう、たまらなかった。
「――~~っぁ、……っっっ」
すっかり勢いを無くし、色の薄くなった物が、ただ腹の下で揺れる飾りのようになっていたレオナの物から吐き出され、ローテーブルの濁った水たまりを広げていた。それなのに耳には兄の声がこびりついたように離れず、期待で余計に飢えが酷くなったように感じた。
兄とのセックスを誰ともわからぬ人々に見られるのは、気持ち良い。普段公に出来ない、けれど密やかに長年続けていた関係を見せびらかしても許されるのが、何よりも快感だった。
そればかりか、今度は、兄が、レオナを見るというのか。兄以外に抱かれるレオナを、兄はどんな顔で見るのだろうか。
きっとこんな状態のまま他の男の物を差し出されたら、レオナは喜んで咥え込むだろう。むしろ既に期待で心が浮ついている。早く知らない男の物で身の内を荒されたい。すっかり慣れた兄との行為とは違うセックスに翻弄されるレオナを、兄に見てもらいたい。
ぎゅう、と抱き締められ、背後から兄が頬をぴたりとくっつける。
「……いち、に、さん、し……いっぱい見てくれてるね。レオナはおちんちん、何本欲しい?」
暗がりに潜む人影を、涙に濡れた視界では兄程には見つけられない。けれど、こちらを伺うような気配の色が濃くなったのはわかった。ぞわぞわと興奮に肌が粟立ち、腹の底が早くも疼く。
「……さ、さんぼん……」
「それだけでいいの?此処、もっと欲しそうだけれど。すごく絡みついてくる」
考えて、応えたわけでは無かった。適当に、思い浮かんだ数字を言っただけだ。再び身体を抱えられ、ぐずぐずと蕩けた場所を捏ねられて痺れるような快感が広がる。この場所に、兄の見て居る前で、違う男のもので掻き混ぜられると思うとそれだけで達してしまいそうだった。
身体を持ち上げられると、ずるり、とまるで身体の一部かのように馴染んでいた熱が抜け落ちて、空っぽになった粘膜に冷えた空気が触れる。レオナをソファに下すと見て居る男達を呼ぶためにか立ち上がろうとする兄の手を、掴む。
「……兄貴に、触っていたい……」
一瞬きょとんと眼を見開いた兄が、それから嬉しそうに笑う。それだけで、レオナは幸せだった。何処かへと向かって手招きをした後に、兄が再びソファに腰を下ろし、そしてその上に跨らせられる。膝立ちになったレオナは兄の首に縋り、兄を見下ろす姿勢で、兄と視線がかち合う。自然と、引き寄せられるように唇を重ねていた。
そうして背後から知らない誰かの掌がレオナの腰を掴み、熱く濡れた物が尻に押し付けられる。



そこから先は、あまり覚えていない。
けれどいつだってレオナの視界には兄が笑っていて、手を握っていてくれた。知らない手が一人増え、二人増え、様々な姿勢で休む間も無くただ揺さぶられている間、ずっと兄の顔ばかりを見て居たから、誰を相手にしたのかだってわからない。慣れないイラマチオもさせられたし、手も口も尻も熱を押し込まれて何処までが自分で何処までが他人なのかすらわからなくなったりもした。二本もいっぺんに入れられて泣き叫んだ気もするし、快感の余り意識を失ったりも、した。それを見て居る兄は、ずっと笑っていた。



嵐のような時間が過ぎ去り、気付けば兄の腕の中に抱き締められて穏やかに舌を絡ませている所だった。指先一本動かすのすら億劫だし、頭がぼんやりしている。とろりと、兄の舌に擽られるだけでこのまま気持ち良く寝てしまいそうだった。
「……誰が一番良かった?」
ちゅ、と水音と共に離れた兄に好奇心丸出しの笑顔で問われ、その意味を考え、それから顔も思い出せない男達の事かと気付く。兄よりも太い性器を持っていた男、絶妙なタイミングで痛みを与え、今日一日ですっかり痛みを気持ち良い物だとレオナに覚えさせてしまう程に手慣れていた男、性器の形は悪く無いが、少々荒っぽく、一対一では二度とごめんだと思う男。
そこまで思い返して、笑う。誰も何も、そんなもの答えは決まっている。
「……ファレナが一番良い」
一瞬驚いたように瞬いた兄が、ふわりと、嬉しそうに笑っていた。

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初めて

おじたんえ
またあそんで
ちぇか
――――――――――
おじたんえ
おげんきですか
ちぇかはげんきだよ
おはなあげる
ちぇか
――――――――――
おじたんえ
きょうはなかないでおふろはいったよ
だからおじたんおふろいっしょはいろうね
ごしごししてあげる
ちぇか
――――――――――
おじたんへ
おみやげ ありがとう
だいじに まいにち くびにかけてるよ
きらきらして とってもきれい
こんど かえってきたときに おれいをあげるね
ちぇか
――――――――――
おじさんへ
明日、勉強を教えてください
算数がむずかしいです
歴しも、ちょっとむずかしいです
父さんが、おじさんに教わりなさいって言ってました
おねがいします
チェカ
――――――――――
おじさんへ
さいしょうしゅうにん、おめでとうございます
本当は会って渡したかったけど
それだとぜったいに受け取ってくれないと思ったから
もんどーむよーで送り付けるね
おじさんの目に良く似合うと思います
明日のばんさん会の時につけてくれたらうれしいな
チェカ
――――――――――
レオナへ
昨日はごめんなさい
あの後、冷静になってみればレオナの言っている言葉は全て正しかったのに
それが悔しくて、つい困らせるような事ばかり言ってしまいました
これではまだまだガキだと呆れられてしまっても仕方ないですね
顔を合わせて謝りたいのですが、今日か明日、お時間ありますか?
チェカ
――――――――――
レオナへ
お元気ですか
こちらは慣れない寮生活に四苦八苦しつつもなんとかやっています
NRCとはずいぶんと校風が違うと聞いていますが
レオナもこうやって同い年の友人達に囲まれて生活していたのかな、と
日々学生時代のレオナを想像してしまいます
次のホリデーには土産話をたくさん持って帰ります
レオナの昔の話もたくさん聞かせてね
チェカ
――――――――――
レオナへ
試合見に来てくれてありがとう!
どうだった?決勝戦で三点も決めたの見てくれた?僕かっこよかった?
優勝出来たのはレオナが教えてくれた戦術やトラップのおかげです
チームの皆もレオナに感謝してます
会った事も無いのに、皆がレオナのことをアイドルか何かみたいに崇拝していて
嬉しいんだけれど、僕だけが知ってるレオナを皆が好き勝手に想像して好きになっていてなんだか複雑です
一緒に皆が書いた感謝のお手紙も送るけれど、すぐに燃やしちゃっていいよ!
チェカ
――――――――――
レオナへ
こうしてまた一緒に暮らせるようになったのに手紙を書くのはなんだか懐かしいね
特に用件は無いのだけれど、机の引き出しに余った紙が残っていたのでつい筆を執ってしまいました
あ!直接言ったら怒られてしまいそうだから此処でお伝えしたい事があるんだった!
帰って来て一番びっくりした事なんだけれど、レオナ、綺麗になったよね
昔より雰囲気が柔らかくなった?レオナが笑うだけで春が来たみたいに暖かくなるよ
あんまり誰彼構わず微笑みかけたら皆レオナに恋をしちゃうよ!気をつけて!
チェカ
――――――――――
レオナへ
今日、23時頃に流星群が見られるようです
屋上のベンチで一緒に見ませんか?
22時半頃からレオナの好きなお酒とつまみを用意して待っています
チェカ
――――――――――
レオナへ
前に言っていた、輝石の国のお酒が手に入ったんだ
今夜、僕の部屋に飲みに来ない?
チェカ
――――――――――
レオナへ
この前のお礼に伺いたいのだけれど、レオナは明日の夜空いてる?
チェカ
――――――――――
レオナへ
この前は、ごめんなさい
ちょっとお酒を飲み過ぎたみたい
しばらく、お酒は控えます
あ、でもレオナの好きな輝石の国のお酒がまた手に入ったから、今晩部屋に行ってもいい?
僕は、熱砂の国のすーすーするお茶でも飲んで、絶対酔っ払ったりしないので
チェカ
――――――――――
レオナへ
きっと、聡明な貴方はもう気付いているのだろう
それでもずっと気付かない振りをしてくれてありがとう
そして、貴方のその気遣いを無駄にしてしまうことを申し訳なく思います
貴方の事が好きです
貴方に恋をしています
貴方に同じ気持ちを持って欲しいわけでも、返事が欲しいわけでもありません
ただ、貴方に恋い焦がれてしまうことだけはお許しください
今まで通り、知らない振りをしてくれてかまいません
気持ち悪ければ、はっきりと拒絶してくれてかまいません
でも貴方が好きだという気持ちは、どう足掻いても消せないのです
こんな事を伝えたって貴方を困らせるだけだというのはわかっています
でももう、溢れる気持ちを抑える事が出来ませんでした
この手紙は、読んだら燃やしてください
ごめんなさい
チェカ
――――――――――
親愛なる国王陛下殿
この度は御即位、心よりお祝い申し上げます。
僭越ながら私も国の益々の繁栄を願い、この身の全てを陛下に捧げる所存にございます。
さて、かねてより数々のお手紙を頂いていたにも関わらず、一度もお返事を差し上げる事の無かった無礼をどうかお許しください。
身に余る光栄を賜っていると知りつつも、私はそれにお応えする訳にはいかなかったのです。
陛下ならば、もうその理由はご理解頂けると存じます。
数々のお手紙は、私の宝物でした。
どうか、皇后陛下と暖かな家庭をお築きください。
陛下が誰よりも幸せに笑っていて下さる事だけが、私の願いです。
乱筆乱文のほど、何卒ご容赦願います。
レオナ・キングスカラー

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てのひらひとつで

果てた直後の、荒い呼吸が二つ。
そのまま力尽きたかのように背に圧し掛かる重みが暑苦しいが、嫌いでは無い。ぬるりと密着した肌が汗で滑り、二人分の体重をを受け止めるシーツがじっとりと湿っていた。未だ落ち着かずに暴れる脈動は二つある筈なのに、まるで一つの生き物に融合したかのように背中が自分以外の体温に溶けていた。


どちらからともなく、スマホの簡素なメッセージ一つで約束を取り付けてはこうしてただ溜まった物を発散させるだけの関係に名前は無い。二人の間にあるのは手軽さと、相性の良さと、ほんの少しの執着。それだけあれば身体を重ねる事は簡単だった。
今までずっと抱えていた枕に顔を埋め、落ち着かない呼吸を整えるように深呼吸をすると肺を満たすのは仄かなレオナの香り。きっと、今ジャミルのうなじに顔を埋めて余韻を噛み締めている頭の匂いを嗅げば同じ香りがするのだろう。不思議と、不快だとは思わなかった。


暫く言葉もなくただじっとそうしていた後に、ゆっくりと背に張り付いていた温もりが剥がれ、濡れた背中の上を涼しい風が通り過ぎる。腰を掴んだ掌はまだ熱いのに、ぞろりと、硬さを失った物がジャミルの中から抜け落ちて行く。そのほんの僅かな違和感とも燻ぶりとも言えない感触に、んん、と手足の先を丸めて喉を鳴らせば、ぐしゃぐしゃと労うように後頭部が無造作に撫でられた。まるで犬でも撫でるかのような手付きに緩い笑いが込み上げる。どんな顔をしているのかが見たくなって、ごろりと転がって見上げたレオナは、想像していたものよりもずっと穏やかな瞳でジャミルを見下ろしていた。月明かりに照らされた、普段見ない表情に誘われて両腕をレオナへと伸ばす。一度だけ、片眉を上げたレオナがジャミルの手を取り、その指先に、手の甲に、掌に唇を押し付けてからジャミルの腕の中に納まる。きっと、女を相手にする時は当たり前の行為なのだろう。彼の国はレディファーストだと聞く。だが、昼間はそんな姿を見せない癖に、ジャミルが相手であろうと夜になればそうして気障ったらしい事をするのが、なんだかおかしかった。
「……ご機嫌だな」
冷えた空気を押しのけるようにして再び向かい合ってジャミルの上にのしかかるレオナが、笑う。太い指先がジャミルの顔を撫で、汗で張り付いた髪を払う手付きは優しい。首に回した腕を引き寄せれば、笑う吐息一つで望みのままに唇が重なる。
「ん、……」
乾いた唇を舌を濡らすように、とろりと絡まり合う。熱の名残を吐息に含ませて、はふ、と漏らした息すら飲み込まれる。指を入れたレオナの髪は汗でしっとりと湿り、よく指に絡みついた。より深くまで蕩けたくて、綺麗な形をした頭を抱え込めば察しの良い舌先が欲しい物をくれる。
微温湯をそうっと掻き混ぜるような穏やかな触れ合いは、終わる時も静かな水音一つを残しただけだった。おまけとばかりに頬に、こめかみにと唇が触れてそのくすぐったさに思わず笑い声が漏れる。肌よりも、心がくすぐったい。
このまま、穏やかな余韻を抱き締めて眠りたい気もするし、もう少し、足りない気もした。でもどちらを取るかは決めかねて、心地良さにぼんやりと揺蕩う心地で間近の瞳を見上げれば、穏やかなエメラルドがすうっと眇められる。
「……そういや、試してみてぇ事がある。いいか?」
今までにあまりない問いに一度瞬き、ことりと首を傾ける。この男に全幅の信頼を寄せている、というわけでは無いが、カリムのようにこちらの想像もつかない突飛な事をしないという信用はしている。そもそも、嫌がらせの類ならばわざわざこうして窺うような事をせずに実行する男だ。ジャミルの意思を確認してくれるだけで、どうぞ、と望むものを差し出してやりたくなるのだから、大分絆されている。まだ、何を試してみたいのかも聞いていないというのに。
「まあ、悪いようにはしねえよ」
無言の間をどう捉えたのかはわからないが、額をぴとりとくっつけて、そっと頬を大きな掌で包み込み、駄目か?と月明かりに煌くエメラルドを弓形に細めて問う、そのジャミルの心をいとも簡単に鷲掴みにする手管にぐうの音も出ないのが悔しい。普段あれだけ怠惰で傲慢な王様の姿を見せて置きながら、こういう時だけ甘えるように強請って見せる、その綺麗な顔がもたらす威力を本人はきっと理解していない。そうやって甘えられる事にジャミルが弱いのだということも、知らない、と、思いたい。
「……駄目じゃ、無いですけど」
「うん」
「せめて何するのか、説明してもらえません?」
「……説明が、難しい。まあ、まずは体験してみろ」
そう言って嬉しそうに笑う顔が少し幼く見えるのがまたずるい。それとも、これは絆されているが故の幻覚か何かだろうか、そう思わないとやってらない。
礼のように音を立てて唇端にキスを落としてから、ごろりとレオナがジャミルの右側に寝転がる。促されるまま頭の下に潜り込んだ腕を枕にすれば、すぐ傍にレオナの顔があった。平常時の体温を持った右掌がジャミルの体液に濡れた腹の上に置かれ、ぬるりと、吐き出した物を塗り広げるように撫でられて緩やかに抱きかかえられる。レオナの温もりに包まれ、足が絡みつく。そうして再び重ねられた唇。ゆるりと、穏やかな熱を分け与えられるままに絡めとり、飲み下す。
「ん……?」
じわりと、触れられている腹に熱が滲む。火傷するような温度では無いが、何か、煽るような、高揚感を齎す、熱。
「……心配すんな」
合間の吐息で囁かれ、そうして再び唇が塞がれる。舌は眠気を誘うかのような穏やかな温もりしか伝えないのに、腹に触れた掌が、熱い。表面だけではなく、レオナの掌から滲みだす熱はもっと奥の、臓腑にまで染みていた。
そして気付く。これは、魔法の力だ。
「……あつい、……」
率直な感想を伝えるも、ああ、とさもわかりきっていたかのような生返事しか返ってこない。それなら、多分、大丈夫なのだろう。レオナが何をしているのかはわからないが、レオナの想定内の出来事であるなら、良い。
人に、力を送り込むというのには、それなりに技術が居る。悪意を持って破壊しようとすれば簡単に内側から身体を壊す事も出来るし、怪我を治そうとして細胞を活性化する為に力を送るのだとしても、その力が強すぎれば心臓発作を起こして死ぬ事もある。だからこうしてただ為すがままに力を送られているのは中々に恐怖感があるのだが、そこにマゾヒズム的な物を感じてぞくぞくしているところも、ある。レオナの魔法の扱いについて信頼はしている。だが、為すがまま、ほんの少しの気の迷いでも簡単に殺してしまえる場所にジャミルの命を投げ出していることには違いない。
「――……ぁ、……」
レオナの掌は、ただ肌に触れているだけだ。送られている力も、攻撃的な悪意あるものではない。どちらかと言えば、優しく撫でるような心地よい物。それなのに腹の奥が疼いていた。先程までみっちりとレオナを受け入れて味わっていた場所がじくじくと炙られている。
「……は、……ふ、……」
合間に漏れる吐息がレオナの唇の中に吸い込まれる。じんわりと汗が滲む程に身体が発情しているのに、苦しい程にキスだけは甘い。触れられているだけなのに、まるでレオナの掌がジャミルの内側まで潜り込み直接神経を撫ぜられているかのようだった。疼くその場所を、的確に何かが擽っていた。
「……ぁ……れおな、……」
「ん?」
「……、」
こわい、と口にしかけて、止める。身の内から何かに侵食されて行く感覚にざわつく心を、なんと表現して良いかわからなかった。怖い、だけではない。未知なる世界の扉を開いてしまうような、底知れない高揚感もある。けれど。
「……大丈夫だ」
左手が、大きくて暖かな掌に握られる。たったそれだけで縮こまった心が解けてしまうのだから単純だ。そっと右手を腹の上に置かれたレオナの掌に重ねて、指を絡める。
「ぁ、……あ、ぅ……」
ぐ、と少しだけ力を込めて腹を押されると、それだけでぐずぐずに蕩けた中身が痺れるような心地好さを連れて来た。薄い腹にレオナの指がめり込んでいる。まだぽかりと口を閉じきれない場所は空っぽのままなのに、幸福感にも似た何かで満たされている。ジャミルの身体の中で快感と言う水風船を揺すられているかのように、何もかもが気持ち良い。一撫でされるだけでたぷんと快感が波打つ。鷲掴まれた腹の内側で、たぷりたぷりと快感が膨らむ。
「っは、……ぁ、あ、だめ、来る……っ」
「いいぜ。イっちまえよ」
縋るように額をレオナの方へと押し付ければ、そっと寄り添うように顔が重なる。腹の中の水風船が、ぐっと握りこまれて今にも快感を弾けようとしていた。普段の、レオナに導かれて引き摺り上げられるのとは違う、一歩ずつ、確実に階段を踏みしめて快感を積み重ねて行くような、静かで、ともすれば竦んでしまいそうな快感の先に向かおうとしていた。縋り付く物を求めて爪先で手繰るシーツがぐちゃぐちゃに乱れ、強張る指先がレオナの手の甲を掻いた。
「あ、あ、……っふ、やだ、ぁ、あ、あ……っっっ!!」
腹の中で水風船が弾け飛び、全身に中身をぶちまけて駆け巡る。内蔵どころか脳まで快感に浸されて、気持ち良いということしかわからない。
「ぁぁあぁあ……」
決して激しくはない。穏やかに、染み込むように快感に浸された身体が言うことを聞かずにがくがくと震えていた。それを押さえつけるように腹を押さえる手に力が籠り、今まで以上に熱い何かが流れ込んでくる。
「ーー……っっっっ!!!!」
上げた筈の悲鳴は音にすらなれなかった。死んでしまうのではないかと恐怖する程の快感に満たされて、ジャミルの意識はすぅっと落ちていった。
気を失っていたのは一瞬の事だったようで、瞼を持ち上げるとすぐ間近に満足そうなレオナの顔があった。
「上手にイけたじゃねえか」
そう言って、まだ痺れたような感覚の残る身体を抱き締められ、頬に口の端にと口付けられる。
別に、嫌だったわけではない。気持ち良かったのは事実だし、レオナがそれで満足したのなら、文句は無い。だが、これだけは言ってやらねばならないと、ジャミルは口を開く。


「……へんたい」

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名も無い男の話

クガネよりも遥か南、温暖な気候ではあるものの、いつ火を吹くかもわからぬ火山の中腹にある貧しい農村で、男は生まれた。麓まで降りればそこは温泉街として栄えているが、そこへ村の者が行商に降りることはあれど、険しい山道を掻き分けてまで余所者が村へ訪れる事は無い。何故そんな不便な場所に村があるのかと聞けば、戦で国を追われた殿様とその家臣の子孫がこの場所に隠れたのが始まりだとか、将軍様の御子を匿うためだとか、皆てんでばらばらな事を言うので真実はわからない。ただ、始まりも定かでは無いこの村には既に先祖代々が眠っている。いくら畑にする土地の少ない険しい土地であろうと、そのせいで誰も彼もが貧しい暮らしであろうと、先祖様の墓を見捨てて外に出るような罰当たりは決してしてはならないと男はよくよく言われて育った。長男であるお前は、血を、家を、土地を、墓を守って行かねばならないのだと骨の髄まで叩き込まれて来た。


さてこの家の長男である男だったが、物心ついた時には既に一つ下の弟と、二つ下の妹がいた。この弟とは喧嘩も良くしたが、一番仲が良く、何をするにもいつも一緒にあった。妹はおっとりとして器量が良く、次々に新たな兄弟を産んではすぐに畑仕事へ戻る母に代わり、幼い子の面倒を見る時に大変頼りになった。また、妹の愛らしい笑顔は男にも弟にも眩いものだった。他にも下にたくさんの弟と妹がいたが、この二人は男にとって格別に近しい存在であった。


――――――――――


小さな畑で取れた作物を、近隣の家や三日にいっぺんやってくる行商人と物々交換をして日々必要なものを揃えていた為に村から出ることは殆ど無かったが、年に一度の祭りの前だけは別だった。一年かけて集めた僅かばかりの銭を握り締めた父に、長男であるお前は家長の仕事を覚えておきなさいと言われて二人だけで山を降り、麓の街で祭に必要なものを買う。土気色した村とは違い賑々しく色とりどりの街並み、行き交う人々は皆笑っていて、一つの通りだけで村の全員が集まっても足りないくらいに人が多い。ここが天国なのかと幼い頃の男が思った程に麓の街は鮮やかであったが、同時にここは男には不相応な場所なのだと言うことも重々わかっていた。それでも、普段から気難しい顔をして近寄りがたい父に手を引かれ、夢見心地で歩くのは男にとって何よりの楽しみであった。
その、年に一度の買い物に男を連れていかずに初めて弟を連れていくと言われたのは何度目の祭の時期だっただろうか。弟は今まで男が独り占めしていた権利を得た事にいたく喜び、男は弟を連れていくのはまだしも、何故自分が置いて行かれなければならないのかと憤り、珍しく父に食らい掛かったが、口をへの字に結んだ父は頑なに譲らず、母からも冷えた声で嗜められるばかりだった。
結局、納得のいかぬままであったが父と弟は翌朝早くに麓へと向けて家を出た。はしゃぐ弟が何度も振り返っては大きく手を振るのを苦々しい気持ちで見送った記憶は今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。


その日、父は帰って来たが弟は帰って来なかった。代わりに、産まれて初めて金平糖という菓子を食べた。舌がちくちくするほどに甘く、痛いとすら思うのに、少しすればまた食べたくなる、そんな、毒のような味だった。


――――――――――


次の年は、祭の買い物をする時期より前に、三つ下の妹がある日突然消えた。次は二つ下の妹が消えるかもしれないと怯えていたので、安心したのと同時に、兄弟が消えるのは変えられないのだと悲しい気持ちになった。この年は男が父と共に麓へ降りる事になったので、何故二つ下の妹は残り、他の兄弟が消えたのか聞いたが、「長女は村の皆の女だから、外には出さんのがしきたりだ」と吐き捨てるように教えられ、男は底知れぬ不快感を感じた。
新月の夜に、母が村の男達と何をしているのか、男はもう薄々わかっている。その夜ばかりは父が何処かへ出掛ける事も知っている。お裾分けをしに来た村の男達が、妹が美しく育っていることを誉めるその眼の奥で抱く感情を男も身を持って理解している。あの、可愛い妹が、やがてそうするのだということは知っていた筈だ。隣の家のねえやは、男が元服したらおいでと優しく頭を撫でてくれたし、一つ年上の幼馴染みの女は、今年最初の新月の日を境に何処かよそよそしくなってしまった。それは村では当たり前の事であり、男も今まではそれに何も思うことは無かった。
だが、あの、妹が。
男の唯一になってしまった妹が。
この年、父は男の手を引かなかった。男も、自分の足で父の背を追った。あれだけ楽しみにしていた筈なのに、麓の街の景色も朧であった。


――――――――――


男が「良いか」と聞くと、妹ははにかんだ顔で頷いた。それだけで良かった。抱き締めた体はとても華奢で小さく、育ち盛りの男の腕で簡単に抱き上げられるほどに軽かった。少し辛そうに眉を寄せながら、目があえば目元を赤らめて微笑む妹にふつふつと腹の底から暖かいものが込み上げる。幸せだと思った。幸せにしてやると思った。二人で幸せになれると思っていた。


――――――――――


妹が孕んでいることが親に知られたのは、妹の腹が隠しようもないほど膨らんで来た頃だった。父は激昂し、恥晒しは出ていけと、妹の髪を引っ付かんで殴ろうとするのを止めるべく間に立ちはだかった。母は、父の足にしがみついて止めようとしていた。
腹の子の父親が男であること、妹が追い出されるならば男も共に出ていく覚悟があることを伝えると、父は罰当たりめと毒吐きながらも、妹が家にいることを許したが、結婚前に孕んだ女なぞ外聞が悪すぎると、産まれる子は両親の子として育てることを約束させられた。妹の妊娠は無いものとされ、代わりに母が孕み、父の子を産んだこととなり、男にとっては我が子ながら兄弟という間柄になる。
本音を言えば、愛しい妹との間に出来た大切な子として腕に出来たかった。しかし、男一人なら人の道に拘らなければなんとかなったとしても、身重の妹と、更には産まれてくる子を抱えて生活出来るかと言われたら難しい。男の世界は、この村が全てだった。


その年の冬、妹は玉のような男の子を産み、命を落とした。未熟な体ではお産に耐えきれなかったのだと、母は乾いた顔で妹の頬を撫でていた。
妹が命懸けで遺してくれた子供の名はタンスイにすると母は言い、父はわかった、と頷いた。
それは、数日前に密かに男と妹が、大きくなった腹を撫でながら考えていた名前だった。


――――――――――


時が経ち、男はすっかり大人になった。今では父と同じように畑仕事に精を出し、一つ年上の幼馴染みを嫁にもらい、新月の晩には決められた家を訪ね、一人で祭の買い物にも行くようになった。あれからも兄弟は増え、そして減ることも多かった。男自ら、何も知らぬ兄弟を、掌に収まってしまうような僅かな小銭と引き換えにしたことだってある。村の男として極々当たり前の生活。分相応の幸せなのだろうと、言い聞かせながら生きて来た。
タンスイの「引き取り先」を決める話が出たのは、タンスイが十を数える頃だった。妹譲りの器量を持つタンスイならば、少し離れたクガネの花街でも通用するのでは無いかとツテを当たる算段をする父に、男は逆らうことは出来ない。だが愛しい妹が遺したタンスイを、顔も知らぬ男に組み敷かれるのは我慢ならなかった。
そうは言っても男に出来る事は限られていた。男がタンスイを連れて逃げるだけなら簡単だろう。あの頃とは違い、男には知恵も経験もある。だが両親は老い、男自身も嫁と子を持つ身だ。妹やタンスイへの愛情には勝らずとも、その全てを見捨てる事は出来なかった。


まだ夜明け前の、暗い時間に目を覚ます。まだ眠る家族を起こさぬように布団を抜け出し外へと出れば、玄関の前でタンスイが強張った面持ちで空を見上げていた。
今日、タンスイはこの村から逃げる。ありのままの全てを伝えた上で、本人が望んだことだった。男すら知らない土地へ、まだ村から一度も出た事の無いタンスイが、旅立つ。
普段はやんちゃで騒がしいタンスイだったが、この時ばかりはぐっとへの字に唇を結んで静かであった。用意しておいた幾ばくかの小銭と、道中での腹の足しになればと密かに乾かしておいた飯や味噌を渡しても、ん、と小さく頷いただけだった。
タンスイが村を出ると決めてから今日まで、何度も人目を忍んでは計画を立てて来た。男が出来る最大限の事はしてやったつもりだった。家の人が起きてしまう前に、送り出してやらなければならない。
最後にかける言葉を探している間に、静かに決意を固めた妹似の瞳が男を見上げる。目頭が熱くなるのを奥歯を噛み締めて堪えた。
「なあ」
「ん」
「最後に、いっぺんでいいから「とうちゃん」って呼んでくれねえか」
見上げる眼が不思議そうに瞬き、それから躊躇いながらも「とうちゃん」、とタンスイが言った。それだけで十分だった。それだけでもう、男に心残りは無かった。あの日の妹よりもずっと小さな体を抱き締める。細っこく、骨ばった身体が熱かった。
「生きろよ」
折れんばかりに強く抱きしめ、離してやる。ず、と鼻を啜ったタンスイが、こくんと大きく頷いた。男も、ぐしゃぐしゃになった顔を袖で乱雑に拭った。
「行け」
これ以上は離れがたくなる。そう感じたのは同じだった。短く、告げた瞬間に背を翻してタンスイが走り出す。小さな背中はすぐに闇に呑まれて見えなくなった。

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FF14やってたら

ガ ジャミル(14歴は一番浅い。割となんでもそつなくこなすけれど消去法でT)
ナ トレイ(実はひっそり歴が長い。オクタがDを譲らねえので消去法でT)
学 イデア(一番巧くて何でも出来る。特に召と学がメイン)
白 オルト(消去法ry。ゴリラなのにヒール完璧なゴリラ)
竜 ジェイド(普段レンジの方が多いけれど近接が足りねえって事で竜)
忍 フロイド(忍しかやってないタイプ。忍だけめっちゃ強い。でも良くペロる)
召 リリア(himechanムーブできゃぴきゃぴしてるくせにPT内最高火力叩きだすタイプ)
赤 アズール(慣れるとめちゃくちゃ手堅くなるけれど慣れるまでが長くてよく一人でキレてる)


イデアが発起人?
イデア&オルトはずっと14やっていて、たまたまトレイもやってる事を知って一緒に遊ぶようになる。あともう一人居ればライトパーティなのにねえって事でちまちまアズール氏を誘い、わりと時間かけてイデアが頑張ってアズールを引きずり込んだ。と思ったらアズールは双子も一緒に引き摺り込んで来た。トレイもケイトは誘ってみたけれど多分、全く興味無さそうだったから諦めた。
ライトパーティ通り越して後二人でフルパだねえ、みたいな頃にリリアちゃんに見つかって一緒に遊ぶようになる。
あと一人!って所でガラのジャミのパソストで仲良くなったイデアとジャミル氏、ジャミルが部屋に遊びに来て一緒にゲームするような仲になった頃に誘ったら案外あっさり連れてフルパーティ


・ジャミル(ガンブレ、アウラ・ゼラ♂)
多分ゲームあんまりやってこなかったから楽しくてドはまりしてる真っ最中。一番好きなジョブは黒、だけど何かするときは周りに合わせて数合わせのジョブになる事が多い。
イデアによる完璧な若葉養成により無事火力いずパワーの脳筋思考。とにかく火力出したい。ギミックミスは少ないけれどよく粘り過ぎて死ぬ。
VCで良くブチギレる。ブチギレると言っても「おいてめぇ今履行すんじゃねええよ後15秒待て俺のノーマーシー返せふざけんなぶっ殺すぞ!!!!」みたいなブチギレ方なので楽しいやつ。よく手癖でタゲが消える直前にノーマーシー使ってキレてる。あと操作ミスでうっかりパンツ脱いで(ポーライド)イデアが爆笑する鉄板ネタがある。味方が凹むミスには笑ってフォローするし、凹まないようなミスはガンガン弄るタイプ特にアズールお前のミスは徹底的に弄る。


・トレイ(ナイト、プレーンフォーク♂)
ずっと一人でひっそりこつこつ楽しんでいたタイプ。オールカンストとかしてそう。やっぱり数合わせジョブになる事が多い。
火力を出すよりも生かさず殺さずのフォローが好きなので白が好き。回復?ギミックミスらなきゃアサイラムに入っておけば次の全体範囲までには戻る筈だから自分でどうにかしろミスったら死ね^^^^ってタイプ。白のトレイと一緒にエキルレ行くとバフ盛でギリギリまで耐えてパンツまで脱いで無敵バフが剥がれる直前にやっとベネが飛んで来るみたいなギリギリ体験させられるのでめっちゃ怖いってガンブレジャミル氏が言ってた。
ミスに対して優しく的確な事ずばずば言ってくる。何度ワイプを重ねても怒ったりはしないけれど声がどんどん淡々としてくる。疲れると虚無になる方だと思う。


・イデア(学、ヴィナ・ヴィエラ)
ずーっとオルトと二人っきりでひっそりやっていたけれど身内が増えた!憧れの固定!うわあああい!みたいな感じになってる人。固定はおろか募集にすら入れないでしょイデア…きっとずっとRFで零式攻略とかしてきたんでしょ…ツラ…
立派な火力いずパワー脳筋タイプ。
コンテンツ攻略大好き勢の中においてストーリーや世界観、全てをひっくるめて14が好きという生粋のガチ廃人。ジャミルが早く皆に追いつきたくてムービースキップしたと言ってた時は初めて大声でブチギレた。新生のストーリーだるいのはわかるけれどいいからやれ新生があるからこそ漆黒がエモいんだ。ストーリーちゃんと読んでるかチェックの為に画面共有させるくらいにジャミルの教育に熱心。
ジョブは何でも出来るし全部オレンジ以上の人。怖い。召で召王でごりごり殴るか、学で他人の命を握るのが好き。多分他人のミスを目ざとく見つけてはにやにや弄って来る上にイデアは全くミスらない完璧なやつ。なお絶攻略中であろうと床ペロってる仲間がいるとめっちゃ嬉しそうに笑う。フヒィ床が美味しそうですなあジャミル氏羨ましいですなあ…!ってめっちゃ嬉しそうに煽ってくる。


・オルト(白、ミッドランダー♂)
私まだこの子の事よくわかってないというかパソストから拾える話だけでは何とも妄想し辛い…
何でも完璧にこなせるのであまりものの白。ただ、イデアと息の合ったヒールワークするのが楽しいから文句はない。
やろうと思えば理論値最大の数字叩き出せるよねオルト。だってロb…。ただし周りのレベルに合わせた調整をしているのでミス(というより回避不能の死)は無い訳でもない。
この中で唯一の癒しキャラ。技術面でも精神面でもフォローの鬼。皆で頑張ろ♡って気持ちにさせてくれる。多分、この固定のメンタル的な要。オルトが居ないと崩壊する。


・ジェイド(竜、ゼ―ヴォルフ♀)
アズールに引き摺りこまれて一緒にやり始め、のめり込みはしないけれどそこそこ楽しんでる。
普段は機踊あたりのレンジメインにしてそう。近接不足により竜に。Dは一通り触ってみたけれどTHは手付かず。
可もなく不可も無く、絶挑戦する程度の腕前。でも回しミスったからワイプとか言い出すこの人。そういうのは時間切れ見てからにしてください。
自分が煽られれば煽られる程燃えて強くなるタイプなのでねちねちちくちく周りを煽り倒してくるので少々厄介。特に何も悪くないイデアが流れ弾で勝手にメンタル死んでしまう事が多々あるのでやめてあげてください。あんまりやり過ぎるとそっとトレイが「めっ!」てする。
範囲を味方に当てて殺そうとしたりするお茶目心も満載。よくターゲットにされるアズールがブチギレてるのを見てめっちゃ楽しそうに笑ってる。


・フロイド(忍、ロスト)
弊固定はフロイドの機嫌によりスケジュールが組み立てられます!!!
フロイドの調子がいいから予定時間をオーバーしても眠い目擦りながら頑張る日もあれば、予定してたのにフロイドが来ないから解散する日もある。
皆と遊ぶのが楽しいからやってるタイプでそこまで思い入れはないしムービーは勿論全部飛ばしたなんならジャンポした。ストーリー?何それよくわかんない???このでかいの何で倒すの??ふーん?みたいな顔
調子良い時はえぐい火力出すしミスが一切無い上にフォローも完璧みたいになるけれど駄目な日は全ギミック半歩避けそこなうし兎は出すしバーストにだましが入らず一人でイライラする。そんな日は普段フロイドに繋いでくれる筈のジェイドの鮭がリリアに繋がれるのもイライラする。
基本フロイドは自由人なので皆が優しい。特に二年生sはフロイドを巧くよちちよちちしたり煽ったりとフロイドのメンタルコントロールに必死。と思いきやジェイドは普通に煽ってフロイドを苛つかせる。


・リリア(召、サンシーカー♀)
圧倒的himechanムーブで数多の囲いを持つhimechan。と思いきや実はPS滅茶苦茶高い。うまいからこそできる完璧なhimechanムーブ。Lハウスも最新地図素材おしゃれ装備も5禁済み最新の新式も薬も飯も全て貢いでもらった。
普段はhimechanなのでケアルガしか打たない白ちゃんとか妖精も出さずにフィジク連打してる学とか回復忘れてカードゲームに夢中になっちゃう占とかやってる。いや本気出したら鬼強なんだけど。
封印されし召王がこの固定内でのみ発揮され、圧倒的強者としてPTの大黒柱みたいになってる。イデアがペロってもリリアが居ればなんとかなる…!
VCでは良くも悪くも近所のおじいちゃんやってる。何があってものほほんと笑って若いのおって顔。でも多分、最終的に皆のメンタルヤバい時のフォローとかはリリアがやってくれるし、リリアのお陰でなんとかなる。


・アズール(赤、フォレスター♂)
それなりに楽しんでいるけれどやる事多すぎて追われてるみたいなところもあるクソ真面目。クラフターも全カンストさせて新式やら飯やら薬やら禁断やらで大忙し。勿論金取りますよ^^^^^普段からせっせと金策しては莫大な金を稼いでくタイプ。
基礎能力が高くて直感的に上達していく周りと違い、基礎能力の平凡さを努力で補い上達するタイプなので初期に良く置いてかれ気味で一人焦り余計にミスが増えるみたいな悪循環をやらかしがち。アズールの所為でワイプしまくる日々がただただしんどい。ただし慣れてくると抜群の安定度を誇る蘇生様。
攻略中の忙しい中でも「蘇生が欲しければ~」って軽率にリアルゼアでの対価を求めて来る。けどヤバい時は舌打ちしながら一応起こしてはくれる。うるせえ赤魔はぽんぽん蘇生打てるけれどその代わりMP枯渇するんだどうしてくれる。
多分VC一番騒がしい。元気でもノリノリで女王様かましてくるし、凹んでてもブチギレてても喚き散らす方。生理中か。


アズール、トレイ、イデア、オルト辺りが5禁新式に飯薬全部用意してくれる。
あとリリアも囲いに貢がせて用意してくれたりする。
ジャミルとイデアは採集とかしてお手伝い。


攻略の要になるのはイデア、リリア、トレイ。解法を見つけ出すのは三人が一番巧い。三人が主体となってあーだこーだ相談して攻略してく。オルトは多分、わかってても皆に合わせて黙ってる。
慣れてくると改良案が出せるのがジェイドとアズールで、フロイドとジャミルは圧倒的に経験値が足りなくて言われた事をこなすだけになりがちだけど、不慣れだからこそ新しい観点からの指摘が出来る時もある
多分初見の頃はとにかくギミックの経験値が少ないジャミルとフロイドがペロりまくり、慣れた頃に今度は考え過ぎなアズールがペロりまくる期間が続き、たまにイデアが絶不調の時期があってどう頑張っても先に進めなくなり、フロイドの機嫌に左右されながらそれでもわいわい楽しく攻略してくれねえかなあ!


・スイッチギミックでうっかり(?)スイッチ忘れたトレイに「ちょ、せんぱああああああああい!!!!」ってブチギレるジャミルに「あははははすまんすまん」みたいに笑ってるトレイ

・忘れた頃にデプラス死するアズール

・双子が仲良くペロってる時にしゃーねえからアズールがどっちかを起こすと「俺(私)よりそっち選ぶんだ(ですね)…」って突然の昼ドラ始めようとするオクタ

・リムサの人目の多い所でジャミのオスラとリリアのメスッテでいちゃつくエモしたりして遊んできゃっきゃしてたらリリアの囲いに見つかり執拗に攻撃されブチギレるジャミ

・ちょいちょいLB打つ時は絶対に中二台詞を渾身の演技で言い放つから皆の腹筋かっさらうジェイド

・妖精をモグムシャァする度に「なんて酷い事を」「メインヒーラーになんてことを」「それでも人の心があるのですか!?」「この鬼畜!」ってすげー非難されるイデア

・黒の時はほぼ歩かないでイデアに依存してるジャミル「先輩が動くの遅いからエテステ先で範囲踏みました」

・じゃみの散開位置に行ってエテステするのを待ってから自分の散開位置に行くイデア「自分で歩けでござる」

・俺の小さな掌では…大切な人も守れない…ってなんかかっこいい事言いながらPT半壊してイデアの死が確定している時ににやにやしながらただ見てるだけのトレイ先輩(ララフェル)むしろすごくがっかりするとかのエモとかする余裕まである「イデアがペロるの貴重だからすごくうれしい」イデア「せめてかばえでござる」

・俺の小さな掌ではryって言いながら皆の前には立つけれどパッセ入れるのをサボるトレイ先輩デバインヴェールも勿論入れてないで土下座エモとかしてる(わざと入れてないでサボってるのバレてるからイデアぱいせんがややキレる)

・イデアが死にそうな時に「任せろ!」ってイデアかばってくれるのかと思ったらMTじゃみにかばうを入れるトレイ先輩「ジャミルは守るからお前は大人しく床でも舐めてろ」アズール「誰がイデアさん起こすと思ってるんですか!」

・ジャミルがペロった時に率先して蘇生を投げつけ「今!!!僕の蘇生を受け取りましたね!!??僕の!!!蘇生を!!!!」って言うアズールと、「キャンセルしたんでイデア先輩蘇生ください」って冷静に言うジャミル

・イデアはトレイにリキャごとに救出で範囲の上に引き摺り込もうとするし、トレイはリキャごとに挑発シャークをイデアに投げてる

・三年生でジャミの取り合い昼ドラごっこして欲しい別に本気で欲しいとかのあれじゃなくて単純にジャミは巻き込まれてるだけのやつ
トレイ「ジャミルは俺の相棒だもんな!」
イデア「ジャミル殿を一番守っているのは拙者でござる」
リリア「わしが一番可愛いじゃろ?(?)」
面倒臭いジャミル「俺で遊ばないでください」
混ざりたいアズール「僕はクラスメイトですよ!!!」

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